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Cloudflare AI Gateway — 無料枠で何ができるか

Cloudflare AI Gatewayは、アプリケーションと各種AIプロバイダー(OpenAI・Anthropic・Gemini・Workers AI・Replicateなど)の間に置く観測・制御レイヤーです。プロバイダーのAPI呼び出しを1行のコード変更でゲートウェイ経由に切り替えるだけで、分析・キャッシュ・レート制限・フォールバックが使えるようになります。

全プランで利用可能で、コア機能は基本無料です。つまり無料枠の壁は「ログの保存量」に集約されており、小規模〜中規模のAIアプリであれば実質無料で運用できます。


無料で使える機能​

機能内容
アナリティクスリクエスト数・トークン使用量・コストのダッシュボード可視化
ロギングリクエスト・エラーのログ保存(上限は後述)
キャッシュプロバイダーへ再送せずCloudflareのキャッシュから応答。レイテンシとプロバイダー課金の両方を削減
レート制限受信リクエスト数の上限設定
リトライ / モデルフォールバック(動的ルーティング)プロバイダー・モデル障害時の自動リトライ、別プロバイダーへの自動切替
DLPデータ損失防止スキャン(Zero Trust契約なしでもプロファイル2種類まで無料)
Logpush外部(R2・S3等)へのログ転送。機能は無料、転送量は従量課金
Workers AIとの併用

ゲートウェイ経由のルーティング先としてWorkers AIも使えます。Workers AI自体は1日10,000 Neuronsまで無料のため、無料枠同士の組み合わせでAIアプリのPoCをほぼコストゼロで組めます。


無料枠の上限​

ゲートウェイとキャッシュ​

項目上限
ゲートウェイ数1アカウントあたり 10個
ゲートウェイ名64文字
キャッシュ対象リクエスト1リクエスト 25MB まで
キャッシュTTL最大 1ヶ月
カスタムメタデータ1リクエストあたり5エントリ

レート制限​

  • Unified Billingのスロットル: ゲートウェイごとに 200リクエスト/60秒。超過すると429を返します。
  • 適用対象はCloudflare管理クレデンシャルのみで、BYOK(自分のプロバイダーAPIキー)には適用されません。

ログ保存量 — 無料枠の実質的な壁​

ログはAI Gatewayの主なリソース消費ポイントで、アカウントの作成時期によって適用ルールが異なります(2026年9月24日時点のルール変更)。

区分適用対象Freeプランの上限
Legacy Logs2026/9/24以前に最初のゲートウェイを作成したアカウント全ゲートウェイ合計で 100,000ログ(1ログ10MB・500ログ/秒/ゲートウェイ)
Workers Logs2026/9/24以降に最初のゲートウェイを作成したアカウント200,000イベント/日・3日間保持

Workers Paid($5/月)にすると、Legacy Logsならゲートウェイごとに1,000万ログ、Workers Logsなら月2,000万イベント(超過$0.60/100万)に拡大します。長期保存したい場合はLogpushで外部に転送します。

さらに予定されている料金改定

Workers Logsの料金は2026年12月1日からCloudflare Observabilityの料金体系に移行する予定です。新規にゲートウェイを作る場合は最新の料金ページを確認してください。


別途課金される項目​

無料枠の対象外で、使うと課金されるのは以下の3点です。

項目課金内容
GuardrailsWorkers AIのトークンベース推論として課金(プロンプト+レスポンス長に依存)
Logpush転送・変換したログ量に応じて課金
Unified Billingクレジット購入時に5%の手数料(例: $100分で$105)。プロバイダーの推論料金自体は上乗せなしで素通り

まとめ​

  • コア機能(分析・キャッシュ・レート制限・フォールバック・DLP)は全プラン無料。
  • 無料枠の壁はログ保存量だけ。Legacy Logsは10万ログ、2026/9/24以降の新規アカウントはWorkers Logs(20万イベント/日・3日保持)。
  • 課金リスクは「ログ量超過」「Guardrails」「Logpush転送量」「Unified Billingの5%手数料」の4点。
  • プロバイダーへの推論料金はそのまま発生する点に注意(ゲートウェイ自体は上乗せしません)。

参考リンク​